23Jul
2018

2018/07/23 2018/07/20 おもしろコラム

レトロおしゃれとは言わせない!マジで昭和なケーキ屋を発見しました

小さい頃、姉が「生クリームのケーキが食べたい 」とゴネていた記憶があります。

当時、私は幼稚園児でその意味をイマイチ理解できなかったのですが、

要は「バタークリームのケーキは嫌だ」と言っていたんでしょうね。

大人になってから気がつきました。

今では考えられないけど、その昔クリスマスや誕生日のホールケーキといえば、

生クリーム・チョコクリーム・バタークリームの3択だった時代がありました。

「その当時を彷彿させるケーキ屋さん」などと言うと、

甲斐みのりさんの本を愛読しそうな女子が喜ぶのでしょうが、

そういうインスタ映え的な価値観とは一線を画する、本気で昭和なケーキ屋さんを発見しました。

レトロおしゃれなんて、ぬるいことは言わせない。

本気の老舗ケーキ屋の底力をご紹介したいと思います。




その辺の老舗とどう違う?

その地域に昔からあるケーキ屋さんってありますよね。

私の実家近くにも、幼い頃から通うケーキ屋さんがあります。

久しぶりに帰省した際に、懐かしくて立ち寄ってみたのですが、

時代の流れというか企業努力というか、

ショーケースには流行りのマカロンやスティックケーキが並んでいて、

子供の舌では美味しさがわからなかったサバランや、

丸ごとバナナのミニ版みたいな、思い出のメニューは消えていました。

デパ地下に並ぶようなあか抜けたケーキではないけれど、時代に合わせて少しずつ変化していく。

それが街のケーキ屋さんの姿なのかもしれません。

でもですね、今回発見したお店「ケーキ屋トモ 」は違う。

ずっとずっと時が止まっている。

それはこだわりのようにも見えるし、単なるマイペースにも見える。

ただ一つ確かなことは、流行りのレトロおしゃれを狙ったようなあざとさは全くない。

バタークリームを使った巧みなデコレーション技術とか、

ロシアケーキのようなクラシカルな雰囲気とか、

そういうのは、皆無です。

レトロ好きを公言するおしゃれ女子たちは、この店を見てどう思うんだろう。

そんな空想が巡っては止みません。
 
 

中が見えない…

ご紹介したいお店の外観はこちら。

看板からケーキ屋さんだということはわかるものの、

…入り口っ!

一階部分が茂りすぎてて、店内の様子が全然わかんないんですよ。

営業中か否かも、店内の蛍光灯が灯っているかどうかに目を凝らするしかない。

どんなケーキがあるんだろうとか、

どんな雰囲気なんだろうとか、

全く想像すらさせてもらえないというハードルがあるんです。

ちなみに、、中はこんな感じです。

店内の半分はイートインスペース。

アットホームとしか言いようのない手書きメニューや飾り小物が味わい深い。



センチメンタルなケーキ達

商品はケーキとクッキーなどの焼き菓子。

まずは、ツッコまなければいけない。

「見えへんやないか!」

なぜなら、ショーケースが曇っている

しかも、いつ行っても曇っている。

曇っているけど、そこがまた昭和チック。

気にならないと言えば嘘になるけど、ちょっと斜めから覗きこめばいいだけさ。

お店のおばさんも「ごめんねー見にくいね」と気遣ってくれる。

かといって拭いてはくれない。

ケーキはというと、装飾が少ない硬派 な見た目。

最も華やかなのは、ミカンと桃の缶詰を使用したフルーツタルト。

いずれもキュッと胸が切なくなる ビジュアル。

隙のないエッジの効いた高級スイーツでもない。

流行りのカフェで見かけるようなオシャレスイーツでもない。

あえてレトロを意識したような作り込みもない。

70〜80年代前半の手づくりお菓子の本に出てくるケーキ。

これが一番ピンとくる表現だと思う。

幼い頃に憧れの眼差しでにらめっこしていた誌面が蘇る。

これが切なさの理由なのかもしれない。
 
 

や、やっすう…

ここで一番人気がある(と思われる)のは、ミニサイズのシュークリームとエクレア。

ミニシュークリーム1個30円

ミニエクレア1個60円

やっす。

やっすうぅ。

中には入っているカスタードクリームは、今流行りのなめらか系の逆をいくしっかり系。

紛れもなく手作りだとしみじみ感じる。

コーンスターチの存在が見え隠れするもったりクリーム。

絶品だとは言えないけれど、この上ない愛嬌 がある。

クセになる。

これこそ、センスの良い手土産なのではないかと思う。
 
 

でた!バタークリームケーキ

そしてバタークリームを使ったケーキも健在 です。

中でも注目したいのがクランツというリング型のケーキ。

これまた、しっとりの真逆をいくホロホロッとした食感の生地にバタークリームをサンド。

さらにバタークリームでコーティングした上に、トッピングされているのは、

アーモンドと粉砂糖かと思いきや、

まさかのピーナッツと上白糖。

こんな大胆な上白糖の使い方ってありなの?と疑ってしまうけど、

言うまでもなくザラザラの食感は、新鮮を通り越してもはやジャンキー

69歳の義母に振る舞った感想がこちら

「ただただ甘くて美味しいね」

私も同意見です。

さらなる魅惑は、クランツの中央に飾られたフリル状のもの。

これ、よく見るとケーキの下に敷く紙じゃないかっ!

「これクシャッとするとバラみたいじゃね?可愛くね?」

そんなノリでやったのかな。

上白糖だし敷紙だし、なかなかの破壊力。

その、ただただ甘いクランツは4号サイズでなんと500円

やっすぅ〜。
 
 

まとめ!おしゃれ女子たちに判断させてみたい

なんでも「可愛い」に仕立てる才能を持つ女子たち は、この店をどう判断するのだろうか。

上手に写真を撮ってレトロおしゃれに見せたりするのだろうか。

私は、個人的にそっち方面に持っていかなくても良いと思っています。

周りが付加価値をつけなくても、十分に価値があるから!

この店には、ふわふわもトロトロもありません。

昭和と平成の間のような中途半端さもありません。

まだまだ昭和ど真ん中を堂々と歩む、誇り高きスタイル だけが存在します。