21Sep
2018

2018/09/21 2018/08/30 おもしろコラム

かこさとしの絵本に出てくる案外コワイ人物描写を集めてみた

かこさとしさんといえば、

絵本「からすのパンやさん」などで有名な絵本作家です。

2018年5月にお亡くなりになりましたが、

たくさんの名作をのこしてくださいました。

私も、幼い頃にかこさんの作本が大好きで、

二児の母となった今、

あらためて作品の素晴らしさに気づかされています。

と、同時にちょっとした発見がありました。

ぜひこの機会に共有できればと思っております。




巧みな人物描写がコワイの域に入る時がある


出典:http://kakosatoshi.jp/

かこさとしさんの絵本といえば、

群像劇のように多くのキャラククターが登場する ことです。

驚くべきは、登場人物の数の多さだけでなく、

なんといってもキャラクターの個々の描写が細かい!

数え切れないほどキャラクターを登場させているのに、

一人ひとりが個性を持って多彩に書き分けられているんです。

「この中に、自分に似たキャラクターがいるはず」

など、京都の三十三間堂的な言われすらあるほどです。

それを知ってからというもの、

じっくりじーっくり絵を楽しむようになったのですが、

まぁ、個性なんでアレですけど、

いろんな人がいるんですよね。

可愛いとかカッコイイとかだけじゃなくて、

面白いとか強そうとか優しそうとか、

情けないとか可哀想とか、

こ、コワイ…とか。

それが、描写が上手いから、

意外とマジでコワイの域に突入することがあって、

大人ですら軽く引くときがあるんですよ。

トラウマになるだろ!

そんな風に感じた場面をご紹介させてください。

 

からすのパンやさんシリーズ


出典:http://news.livedoor.com/article/image_detail/7599723/?img_id=4640846

言わずしれた超名作シリーズです。

このシリーズは一番最初に発表された「からすのパンやさん」が特に有名で、

登場キャラクラーの数も半端ないんですよ。

比較的可愛い描写が多いんですが、

とにかくめちゃくちゃ登場するので、

もちろん、中には

「こ、こいつは…」

っていうのが出てきます。

カッパじゃん!

からすじゃなくて、ほぼカッパじゃん!

緑だし!

このハーフ感が大人にはうっすらと怖い…

あと、

やベーやつがいる。

目がギンギンになっているやつが並んでいる。

大人だからこそ感じる怖いです。

…使徒じゃない?これ

無表情な能面感が妙に怖いと思ったら、

エヴァンゲリオンに出てくる使徒に似ている!

と思って調べてら


出典:https://renote.jp/articles/6958/

そうでもなかったです。

 

かいぞくがぼがぼまる


出典:http://kotonoha-books.ocnk.net/product/4902

この本は、悪いことばかりしている海賊の話です。

やんちゃすぎる海賊ときたら、

なかなかエグい暴挙っぷり。

最近は世の中もあれなんで、

うっすらリアリティを感じて怖い

暴挙の全体図です。

これだけでも、だいぶ無茶してるなーと感じます。

武器も斧とかでめっちゃ怖い。

中でも気になるのはコレ。

もう、乱暴とかそういう意味だけじゃなく、

「やめてあげて!」

そう叫びたくなる仕打ち。

何目的かわからないところも恐ろしい。

これも、ひどすぎるでしょ!

残酷すぎるでしょ!

ピギーーー!ですよ。

意外とバイオレンス色の強い絵本なんですよ、これ。

 

にんじんばたけのパピプペポ


出典:https://www.amazon.co.jp/

この本は、20人兄弟の子豚全員が怠け者という、

どうしようもなさから始まります。

その子豚たちが、ある日人参と出会い、

一口食べた途端にメキメキと良い子豚にんるというストーリー。

とにかく喜怒哀楽の表情が長けている絵本で、

ここまで子豚の表情を描ききる作家さんは、

かこさとしさん以外いないのではないかと思います。

ほら、すっげーやる気ないですよね。

この顔たち。

まるで、自分の怠惰な部分をそのまま絵にされたかのようで、

目を背けたくなる大人もいるのではないでしょうか?

個人的にはププコに深い闇を感じます。

ほら、悪い。

絶対悪いわ、この顔。

子豚にこんな顔させるなんて、

かこさとしさん、罪深し。

からの、これ。

人参食べて、

「パァァァァァァァァ」

って、いきなりだなっ!

豹変振りが逆に怖いわ!

でも、ビジネススマイルする時って

こういうスイッチが入りますよね。



どろぼうがっこう


出典:https://books.rakuten.co.jp/rb/121541/

この話は、泥棒が泥棒の勉強をする学校の話ですが、

先生も生徒もとにかくへっぽこで、

悪だくみはほぼ失敗しちゃうという微笑ましいストーリーです。

もちろん出てくるキャラクターは、

くまなく悪い顔してます。

しかも、全員「いそう」感がすごいんです。

すごーく人間観察しているんだろうなと感心します。

ほら、悪い。

目のすわり方がやばい。

あと、歯の感じも薬物の気配がする。

こんなリアルな怖さをたたえたキャラクターもいれば、

微妙な性別感と、

下が出っ歯って!

という複雑さでビビらせてきたりします。

個人的には、この泥棒がすごい!

表情だけじゃなく、

手に抱えているものにも注目です。

これ、この泥棒が盗んできたものなんですが、

なんとアリの卵だそう。

でかすぎ!

どんなありが出てくるんだ!

怖!

いろんな悪い顔が出てくる中で発見した癒しです。

サングラスの泥棒のポーズがおネエで可愛い。

 

はははのはなし


出典:https://www.amazon.co.jp/

この本は、歯を大事にしようっていう話です。

歯の役目や、

歯磨きの大切さ、

虫歯の恐ろしさを伝えています。

複雑な言い方になってしまいますが、

虫歯の恐ろしさを伝える絵が恐ろしい。

ほら、怖い。

真っ黒になって抜け落ちてしまった歯も悲惨ですが、

表情が悲しすぎる。

手に負えない感がひしひしと伝わってきます。

さらには、これ。

ここまでいっちゃうよ、と。

虫歯になってちゃんと噛めないと、

栄養が取れなくて、

骨が弱くなって、

こうだよ!と。

この絵を見たら、誰だって

「絶対にこうなりたくない」

と感じるはずですよね。

きわめつけは、これ。

個人的に、かこさとしさんの絵の中で一番怖いと思っています。

だってもう末期じゃないですか、色々と。

本人のこのポージングからも、

後悔の念がゴリゴリに伝わってくるし、

軽く妖怪ゾーンに突入しているじゃないですか。

歯ブラシが苦手でも、

この絵を見せられたらやる気になると思います。

 

6がつ6ちゃんはっはっは


出典:https://www.doshinsha.co.jp/

これは、生活習慣が悪くてだらしない体の子供をさらう魔女の話です。

不健康な生活をおくる子供がゴロゴロ出てくるんですが、

この描写がやばいんです。

いくらなんでも喫煙て!

なかなかのインパクトですよね、これ。

こんな子供がいたら本当に怖いですよ。

ちなみに、現在はこの絵のものは流通していない ようです。

「やっぱり喫煙は強すぎでしょ」

という理由かどうかわかりませんが、

タバコを持っていた手は手ぶらの絵に変更されています。
 

まとめ!時代は流れるね

どの絵本も発表された当時は「怖い」の対象じゃなかったかもしれません。

でも、時代が変化すると、

受け取り方に新たな視点が生まれるんだな と感じました。

今回のように「意外と怖い」とか「ツッコミたい」とか、

もしかしたら作者の意図しない感情であっても、

人の心を動かすというのはすごい仕事だな と思います。

それが、かこさとしさんの素晴らしさなのかもしれません。

最後に、最近発見したかこさとしさんの絵本

「モグラのもんだいモグラのもんく」の表紙です。

モグラの正面てちょっと珍しくないですか!

モグラって横とか斜めが相場でしょうよ!